フレッツフォン


株式会社プラスヴォイスさま 福祉・介護
聴覚障害者のコミュニケーションを支援する手話通訳コールセンター
 プラスヴォイスさまの業務は、聴覚障害者向けの支援サービス。火災報知器の警報、来客のチャイム、赤ちゃんの泣き声などの「音」を、光や振動で伝える屋内用の機器の販売のほか、聴覚障害者の代理で電話をかけるサービスを提供されています。
 手話でスムーズな会話ができるフレッツフォンはさまざまなシーンで聴覚障害者の生活をサポートさせていただいています。
●所在地●
宮城県
●業務内容●
聴覚障害者向け福祉機器、通信機器の販売、イベント企画・運営など
●ウェブサイト●
株式会社プラスヴォイス
http://www.plusvoice.jp/
活用イメージ
1.手話通訳に手話で用件を伝えると…… 2.通訳者は、そのまま代理電話をかける
導入前のニーズ
高画質のテレビ電話で、手話の微妙な動きを滑らかに伝えたい。
パソコンが苦手な人にもすぐ使いこなせる通信機器がほしい。
サービス普及のために、出来る限り廉価なシステムがほしい。
導入後の効果ポイント
動きが滑らかで手話のコミュニケーションが非常にスムーズになった。
パソコンが苦手でもすぐに使える。パソコンを立ち上げる時間のロスもなく日常的生活に便利。
ホワイトボード機能が使えるので、テレビ電話をしながら筆談も可能。
PHSのメールサービスから始まり、
障害者用の通信機器販売へ
 プラスヴォイスの三浦浩之社長の前職は司会業だったという。
「あるとき聴覚障害者の方同士の結婚式の司会をしました。列席者には、障害のある方もない方もいらっしゃいましたが、みんな、司会なんかお構いなしに、お互い手話やジェスチャーで楽しそうに会話して、わいわい盛り上がっている。初めてこうした様子を見て、私は大きなカルチャーショックを受けました」
 三浦さんはこの経験をきっかけに「聞こえない世界」に強い興味を持ち、この世界をもっと便利に楽しくする手助けがしたいと思うようになり、自ら会社を設立した。
 まず始めたのは聴覚障害者向けのメール機能を備えたPHSを普及させること。さらに、聴覚障害者が自宅で快適、かつ安全に生活するための通信機器の販売も開始。ドアのチャイムや警報機の音を、光や振動に変えて伝える機器や、骨電動で音を聞こえやすくする受話器などだ。
テレビ電話は聴覚障害者の
手話コミュニケーションに最適
テレビ電話でスムーズな手話  3年前には、パソコンを使ったテレビ電話で、手話コミュニケーションのサービスも始めた。
 同社の藤生部長に聞いた。
「私どもは、『代理電話』というサービスを行っています。これは、障害者の方に替わって必要な電話をかけるサービスです。利用する方は、まず私どもの担当者になんらかの方法で依頼内容を伝えます。方法はメール、ファックス、対面での手話などがありますが、ご自宅にカメラをつけたパソコンをお持ちの方は、テレビ電話を通した手話で、依頼内容を伝えていただけるようにしました。こちらには手話通訳が待機していて、手話で伝えられたご注文どおりに電話をかけ、電話先からの返事を手話でお客様に伝えるわけです」
 通常、聴覚障害者はこうした代理電話を、友人や家族、手話ボランティアなどに頼むことが多いというが、「毎度となると気がひける」「内容をボランティアに知られたくない電話もある」という声も多く、企業によるこうした有料サービスが求められていた。
 代理電話のサービスは、不在配達票が入っていた宅急便の再配達依頼、家電製品の修理依頼、美容院や歯科医の予約から引っ越しの手配など、さまざまなシーンで利用されている。利用料金はさまざまなコースがあるが、1カ月5回までで1050円からとリーズナブルだ。
手話と同時に筆談もできるから、
コミュニケーションがさらにスムーズ
ホワイトボードで筆談中 「パソコンのテレビ電話を使って代理電話を依頼するという方式は、手話を使う方にはとても便利です。しかしハードルも高い。パソコンの知識も必要だし、友人にかける場合などは、相手にパソコンを立ち上げてもらう必要がある。そのため、まず携帯メールでパソコンを起動するにように頼んでからテレビ電話、という手順になることも多いのです。フレッツフォンが発売されたとき、これこそイメージ通りの通信機器だと思ってすぐに導入しました」(藤生部長)
 いちいち電源を入れて立ち上げる必要もない。電話とまったく変わらない感覚で、誰にでも使え、導入も廉価だったことが決め手になった。
「実際に使ってみると画質も非常に良く、手話の微妙な指先の動きもまったく問題なく滑らかに伝わります。さらに、テレビ電話をしながらホワイドボード機能が使えるのも好評です。画面上に双方が同時に文字や絵を書き込めるので、手話と筆談を併用でき、コミュニケーションがいっそう楽しいものになったようです」(藤生部長)
フレッツフォンが自宅にあれば
在宅で手話通訳の仕事も可能になる
これが「フレッツフォン」の手話!  フレッツフォンは現在、宮城県庁、NTT東日本東北病院などの窓口にも設置されている。これまで聴覚障害者は、こうした窓口を訪れると、筆談やジェスチャーで職員に用件を伝えていたが、フレッツフォンのある場所からならば、プラスヴォイスの手話通訳者を画面に呼び出し、手話で用件を伝える事ができるようになった。通訳者は音声で用件を職員に伝える。病院や県庁の職員と聴覚障害者は、画面に現れた手話通訳者を介して、スムーズに会話をすることができるというわけだ。
「現在は、手話通訳者が会社に待機して対応していますが、自宅にフレッツフォンを持っていれば、手話通訳者は在宅での勤務も可能です。車椅子の手話通訳者の方もいますから、就労の拡大にもつながりますよ。近い将来の構想に入っています」
 フレッツフォンにも、もっと機能の強化を、とはっぱをかける。
「たとえば、着信を表示するランプ。これは聴覚障害者には必須です。今は別の機器を外づけしていますが、内蔵してほしいですね。数分の『留守電映像』も残せるようにしてほしい」(藤生部長)
 コミュニケーションバリアフリーにもフレッツフォンの活躍の場が広がりそうだ。
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